アメリカ留学 現地でのチップの払い方
アメリカ留学中、どんなに準備が万全でも文化や習慣の違いから戸惑ったり苦労したりすることはどんな留学生でもあります。そのうちの一つ、チップ制度。私たち日本人留学生は、サービスがとてもいい国である日本で育ち、しかもチップ制度がありません。これがどんなに恵まれているかということは、おそらく日本を出てアメリカに行って初めて気づくと思います。
気持ちのよいサービスをしてもらったら気持ちよくチップを払うというのをさりげなくできたらとてもかっこいいのですが、小さい頃からチップ制度のある国で育った訳ではないので、どれくらいをいつのタイミングで払うかというのは、日本人留学生が頭を抱えるところです。ここでは、カッコよくチップが払えるように、チップに関しての謎に答えていきます。
チップは、どこでいつどれくらい払えばいい？
ホテル 空港
空港に到着してすぐ、払うことになるかもしれないチップは自分の荷物を運んでくれたポーターと呼ばれる人です。単身渡米の場合は、自分で持ちきれないほどの荷物を持ってくることもあまりないので、ポーターを使うことも少ないですが、頼んでもないのに運んでくれる場合もありますので、丁寧にお断りするか、運んでもらった場合はチップを払うようにしましょう。旅行などでホテルに泊まった場合も、ドアマンが荷物を部屋まで運んでくれた場合はチップを払います。荷物の量にもよりますが、$5程度を運んでもらった後に手渡すのが一般的です。旅行でホテルに泊まった時も、部屋を掃除をしてもらうのでベッドの枕元に＄2〜$5程度のチップを置きます。
レストラン
アメリカに留学中、一番チップを多く払う場面はレストランです。レストランといってもいろいろなタイプのレストランがあります。一般にチップを払うレストランというのは、入り口で席に案内され、ウエイターやウエートレスが、席で注文を取り料理を運んでくれて片付けてくれるレストランです。レジで購入するスターバックスなどのカフェや、ファストフード店はあてはまりません。
アメリカのレストランでは、お会計は席で行います。「check please」というと伝票を席に持ってきてくれます。この時に、まず確かめたいことはサービスチャージがすでに加算されているかどうかです。大きなグループや高級なレストランだとあらかじめ15%のサービスチャージが入っている場合があります。この場合は、合計金額のみを支払えば、チップを払ったことになります。
加算されていない場合は、税金 (Tax) のところを見ましょう。ほとんどの州で税金は8％から9％です。従ってこの税金の倍、の金額をチップとして払えば、16％から18%のチップを払っていることになります。
きっちり計算したい場合は、こんな便利な表もあります。財布に1枚入れておくと、留学中大活躍です。
クレジットカードで支払いをしたい場合は一体どうなるのでしょうか？レストランのお金をクレジットカードで払い、チップを現金でテーブルに置くこともできます。全てをクレジットカードで払いたい場合は、まず伝票分をカードにチャージしてもらい、レシートをもらいます。そこにチップを記入する部分がありますので、チップと合計を記入するとカードの請求書には最終的に手書きで記入した金額がチャージされます。レストランに行った時にクレジットカードで支払った際の例です。とてもいいサービスだったので、この日は少し多めのチップを払いました。
チップ制度があるため、ウエートレスやウエイターの担当テーブルが決まっているのもアメリカならではの特徴です。通りかかった人にすみませんとお願いする日本とは違い、初めから最後まで同じ人に全てをお願いします。仕事以外のことは会話しない日本とは異なり、「how are you guys doing today?」というフレンドリーなあいさつから始まり、食事はどう？飲み物のお代わりいかがですか？など、初めは英語で会話をするのにドキドキで緊張するかもしれませんが、一連の統一したサービスを受けられるのも慣れるとうれしいものです。それだけ担当テーブルのことをよく見ていますので、食べ終わったらすぐにお皿を片付けるのがアメリカ式。早く出て行ってほしいというサインではありませんので心配する必要はありません。
美容院 、マッサージ
アメリカではサービスを買うという感覚ですので、自分のために何かをしてもらったサービスに対してはチップを払うのが一般的です。この概念が人それぞれ違い、はっきりしないから戸惑うわけですが、美容院やマッサージなど、自分の体をケアーしてもらった場合はチップを払うのが一般的です。
宅配サービス
ピザなどを家に届けてくれる宅配サービスへのチップ支払いは、意見が分かれるところかもしれませんが、時間通りに温かいまま届けてくれたら、＄2〜＄5のチップを払うのが一般的です。雨や雪が降っている中届けてくれたら、少し奮発してもいいですね。
チップは基本的に自分が気持ちよく受けたサービスに対して気持ちよくチップを支払うという感覚で惜しまず払うほうが、気持ちがいいです。ただし、サービスが悪ければもちろん払う必要はありません。ペニー (1セントコイン) を山にして置いて不快感を主張する人もいます。アメリカは主張の国ですから何が満足いかなかったのか、はっきりお店の人に伝えましょう。
アメリカ生活に慣れていくに連れて、英語の上達とともにチップの支払い方も徐々に上達していくはずです。
