スポーツ留学

アメリカスポーツ留学 NATAアスレティックトレーニング学科インフォメーションセッション参加!

アメリカカリフォルニア州ロサンゼルス地区にあるアズサパシフィック大学にて、5月15日(月)に行われたNATAアスレティックトレーニング学科インフォメーションセッションに参加した留学生の方から報告が届きました。会場には、普段直接お話しすることが難しいアスレティックトレーナー学科の教授や、現役学生の方たちがいてウエブサイトからだけではわからない情報をたくさん聞くことができましたので、日本で準備されている方々にも少しでも情報がお届けできたらと思います。

参加者の人数

参加者はそれほど多くなく、12名程度でした。全員がアメリカ人の学生で、留学生は私たちだけでした。入学を目指す時期は、ほとんどの方が2018年の夏学期でしたが、中には数人程2019年の夏学期を希望している方もいらっしゃいました。

インフォメーションセッションの内容

アズサパシフィック大学のアスレティックトレーニング学科は、大学院に設置してあり、大学を卒業した人が参加するプログラムです。2022年までにはすべてのアスレティックトレーナーのプログラムが大学院に移行するとされており、今から留学を検討する場合は、大学院入学を視野に入れて検討する必要があります。この大学院のアスレティックトレーナー学科がスタートするのは、夏学期(サマーセッション)からです。サマーセッションではブートキャンプのように解剖学やアスレティックトレーニング概要などを徹底的に行うといっていました。もちろんお昼休憩などはありますが、8時半から夕方の5時ぐらいまでみっちり6週間やるとのことです。アズサパシフィック大学の大学院入学条件となっている事前必須科目は2つで、解剖学と生理学。これは他の大学院プログラムに比べて非常に少ないです。他のほとんどの大学院が事前必須科目として要求している、バイオメカニクスや心理学などの授業は入学後のカリキュラムに組み込まれているので、願書申請時の事前履修科目としては要求しないとのことです。

興味深かった点としては、この学科は大学院に入っているのでリサーチの授業も行うといっていたことです。イメージでは、講義と実技を両立していくと思っていたのですが、リサーチをするということで、アスリートのデータを取って分析をしたりするようです。さらに特徴としては、そのリサーチを学生がなるべくやりたいようにやらせてくれると言っていました。それに、事前にリサーチの経験がコミュニティーカレッジや大学などでしていなくても問題はないとのことです。あらためて、今後CAATE公認のNATAアスレティックトレーニング学科が大学院に移行されるのは、こういったケーススタディーのようなリサーチをより深めていくためなのかなと思いました。そして、大学院では理論に沿ってアスレティックトレーナーの知識が学べると思うと今から楽しみです。加えて解剖学などの授業を理学療法士学科の学生と合同で行うこともあるということです。お互いに近い分野でありますが、少し違うコンセプトで勉強している学生同士が一緒に学ぶことになるので、色々と情報交換をしたりする機会も得られるのかなと思います。もう一つの特徴としては、少人数のクラスで勉強をしていくということです。ゲストスピーカーとして話されていた卒業生の方も、11人で授業を受けておられたそうなので、学生同士も仲良くなりやすく、とても実りのある授業であったとのことでした。アメリカの授業スタイルとしては、日本よりも学生が圧倒的に授業の中で質問をする場面が多く、少人数であったほうが自分の発言機会が得やすく疑問を解決しやすいかなと思います。日本の大学で勉強していた頃は、発言するのが恥ずかしいと感じたり、間違ったことやさっき教授が説明していたことを質問したらどうしようなどと思ってなかなか質問出来ませんでした。アメリカではちょっとトピックからずれた質問や英語を間違えても、笑ったりからっかたりする人は基本的にいないので、その点はものすごくいい環境だと思っています。

大学の外観

あとは実習時間の多さです。すべてのCAATE公認NATAアスレティックトレーニングのプログラムに共通していることだと思いますが、カリキュラムの中にアスレティックトレーナーになるために受けるBOCテストの受験基準の内容が組み込まれています。実習の時間数だけでもなんと、平均で3000時間!2年間の間でどうやって3000時間もこなすのかと考えるとそれだけで大変な留学生活だなと思います。4ヶ所の実習施設を8週ずつまわらせていただけるそうです。アメリカは、アメリカンフットボール、野球、サッカー、バスケットボール、アイスホッケー、ビーチバレーなどスポーツが盛んなので、色々な施設で実習ができるというのは今からわくわくします。アスレティックトレーナーになるために渡米して、アスレティックトレーニング学科に入学するために今まで準備してきたので、この実習の時間がとても楽しみです。

行ってよかったと思ったこと

一番よかったことは、直接アスレティックトレーナー学科の方とお話しすることができたことです。その場でメールアドレスなど、今後も連絡を取っていける情報をいただき、一気に遠い存在だったアスレティックトレーニング学科が近くなり、現実を帯びてきたと思います。一番の疑問点だった事前必須科目に関しても明確に教えてもらって、今まで自分が準備してきたことが間違えでなかったことを確信できました。そして、もし願書申請をするつもりであればなるべく早く大学に願書を提出してくださいとのことでした。日本人の感覚からすると、必要書類を全て揃えて、さあ提出しようという感じでしたが、必要書類が全部揃っていなくても出してみてくださいとのことでしたので、この点は、アメリカの大学院ならではの柔軟性なのかなと思います。さらに大学がある街の雰囲気、キャンパスの様子も一緒に見ることができました。キャンパスはとても綺麗で立派ですし、この大学は山が近い場所にあり、空気も綺麗で、すごく落ち着いている街のように感じました。知り合いのアメリカ人の方からも安全な街で、住んでいる人たちもともて親切と聞きました。自分にとても合っている場所なのかなという印象を持つことができました。

インフォメーションセッションの行われたフェリックスイベントセンター

これから願書提出まで取り組んでいきたいこと

まずはTOEFLの点数を集中してあげていきたいです。アズサパシフィック大学は120点中100点を要求しておりアスレティックトレーニング系の大学院ではとても高いスコアです(その他の大学院は平均して80点を要求しています)。TOEFLは渡米時からの課題で、現在カレッジに通い事前必須科目の履修と、TOEFLの勉強の両立を行うことは時間の都合上難しいのが現状です。実際に、TOEFLの勉強時間があまり取れていません。TOEFLの点数が低いと、行きたい学校の選択の幅が縮まりますし、住み慣れたカリフォルニア州に大学院を限定するとまた選択の幅が縮まります。英語で悔しい思いをしないように、TOEFLの点数は早めにクリアーしたいです。それと大学院の受付窓口の方と連絡を早めに取っていき、願書出願を進めていきたいです。2018年の入学までは一年と少しありますが、これだけ早く準備しても早すぎないのだなと実感できました。日々の勉強に追われてゆっくりしていると、出願に必要なものが足りず出願が間に合わないなどとなりかねないからです。

日本でこれからアスレティックトレーナー留学を目指す皆さんにお伝えしたいこと

願書の情報はウエブサイト上に出ているといっても実際には不透明なことが多いです。特に事前必須科目については、日本のどの単位が移行されるかわかりません。このインフォメーションセッションに行った時は、とにかく早めに願書を出してくれたら、なにが必要かをお知らせすることができるといってくれたので、心強いと思いました。オンハローアメリカのカウンセラーの方から、このインフォメーションセッションのことを教えて頂き参加しましたが、アメリカでは積極的に自分で動いて真剣度をアピールすることが大切です。大学の留学生科でも質問があれば自ら出向いて質問に行くなどが必要です。英語の壁のせいもあると思いますが、これだけ情報があふれている時代でも自分で動くというのは大切だと思います。とは言ってもその一歩がなかなか出せなかったりする方も多いと思います。私自身の体験としては、留学をしたいと思ってからは、後ろは振り向かずただただ前に進み続けました。留学関係で調べないといけないことがあれば調べる、英語の勉強の為に英会話学校も仕事後の夜に通っていました。自分で行動するということは時に、嫌だな、やらない方が楽だなと思うことはありますが、アメリカ生活ではこの自分で動くということがものすごく必要となってきます。留学は本当にできるかとか、不安に思うことがあると思いますが、全部が一度にできなくていいと思います。少しずつ自分のペースでやってみてはどうでしょうか。英語の勉強を今日から始めるとか、留学のお金をためるためにバイトを始めるとか、自分なりに目標を設定してそれに向かって着実に進んでいくといいと思います。

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インフォメーションセッションの様子

トレーニングセンターの様子