アメリカ留学体験談

子供を留学に送り出すときの親の気持ち

日本国内でも親元から離れて寮制の学校に入ったり、上京して一人暮らしを始めるときの親の気持ちは楽しみでもありながら、不安でいっぱいです。これが海外だったら。。。留学に送り出すときの親の気持ちについて経験者の木村朋子さんにお聞きしました。

木村朋子さん、小学生、中学生、高校生の3人のお子さんのお母さん。ご主人の転勤で東南アジアに住むことになり、現地での学校は、日本人学校が中学生までしかなかったため、ご長男はインターナショナルスクールに通うことになりました。インターナショナルスクール在学中に、ご長男が留学。2017年、カナダに高校留学中です。

Q:お子さんの年齢と留学期間、留学先を教えてください。

木村さん:現在17歳で、5カ月  カナダのトロントの高校に留学しています。

Q:お子さんが留学をしようと思ったきっかけはなんだったのですが?

木村さん:学校の先生にもっと英語漬けになった方がよいよ!といわれたことが、きっかけでした。まさか海外でインターナショナルスクールに通うことになるとは思っていませんでしたので、日本では特に英語を力を入れて勉強していたと言うこともなかったのです。突然環境の違う国に来て、インターナショナルスクールに通い始め英語が必須となりました。英語がネイティブの同級生もいる中で、はやく英語が追いつくためには、家に帰ってきて日本語の環境よりも、アメリカやカナダなどの現地に行って、英語漬けになったほうが本人のためではないかと思い、思い切って行かせることにしました。

Q:留学に送り出すのに不安はなかったですか?

木村さん:不安はたくさんありました。なにしろ、私自身が留学をしたことがないので、右も左もわからない状態でした。特に書類に関しては、心配でした。日本国内でやっていても不安だったと思いますが、特に郵便事情のよくない東南アジアからの手続きでしたので、書類が間に合うかどうかとても不安でした。特に、スタディーパーミットの取得は、日本からであれば必要ないようですが、東南アジアに住んでいるために少し手続きが違ったので、混乱することもありました。でも、オンハローさんがいつも的確にいつまでに何を準備するかということを示してくれたので、それに従って書類の準備をし、徐々にその不安も薄れていきました。

Q:留学してから一番心配だったことはなんですか?

木村さん:常夏の東南アジアから、真冬のカナダに飛んだため、こことの気温差が違いすぎ、体調が気になりました。親の心配はよそに、元気にやっています。

雪が降り積もっても運動できるようになっているカナダの学校のスポーツフィールド

Q:留学中で子供が成長したなと思うエピソードがあれば教えてください。

木村さん:ホストファミリーに何かとしたいと、自分から考えたことです。ホストファミリーの子どもが誕生日だったので、日本の焼きうどんを作ってあげたみたいです。息子には弟と妹がいますが、家族内ではそうやって誕生日を祝ったことがなかったので、人に感謝する気持ちをどういう風に表現したらいいかというのを自分なりに考えてくれたのかなと思います。また、留学前ですが、日本を伝えるために、いろいろ日本の本を読んでました。海外に出ないと、若者が日本の文化をもっと学びたいとか、あらためて見直すという機会があまりないと思うのですが、留学を決めたことで、日本人としてのアイデンティティーや、日本文化への関心が強まったと思います。留学する前から、そういうことを意識していたという時点で、少し成長していたのかなと思います。

ホストファミリーに作ってもらったカナダの家庭料理 プーティン

Q:今後留学経験をどのようにいかしていってほしいと考えていますか?

英語が話せるようになったり、カナダで生活したことによって、価値観が広がり、大人になった時に、やりたいことの世界が広がればというのと、いろいろな違いを受け入れることが出来る大人になってくれたらうれしいです。カナダに行く前に息子に、英語以外にカナダで何を得たいのか、考えなさいといっておいたので、何を考え何を得てきたのか、帰ってくるのが楽しみです。

ホストファミリーに連れて行ってもらったSt.Lawrenceマーケット。