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英語は壮大な慣れ!かけた時間に比例してできます!

語学のプロに聞く!6回シリーズでお届けする英語が話せるようになるためのコツを教えてくれるコラムです。第1回シリーズは、「英語は壮大な慣れ!かけた時間に比例してできます!」です。

はじめまして、クボタカズミです。東南アジアの国に暮らして5年目です。

私は、在住外国人に英語で日本語を教えたり、在住日本人に初級英語を教えていた経験を経て、現在は翻訳関連の仕事をしています。私自身はTOEICでは900点ほどですが、英語圏の留学経験はなく、今の英語力の元はほぼ日本での独学とオンラインの英会話サービスで身につけました。海外に引っ越した時、英語で特に大変だった思いはなく、楽しく生活できてしまったので、「日本でしっかり英語の準備していれば、海外に出た時の負担が減り、楽しく過ごせる」と断言しちゃいます!

日本語のない環境に行けば英語は話せるようになる?

英語ができるようになるにはまず何からすればいいのでしょう?いきなり海外に行って語学留学をし、日本語を使えない環境に身を置けば話せるようになるのでしょうか?答えは、イエスでもありノーでもあると思います。イエスの場合は相当なお金と時間、そして意志力の全部がそろっている場合です。英語圏の語学留学では、学校では英語の文法を説明するにも、英語の単語を説明するにも、全てが英語です。それが理解できないと、質問されても曖昧に返事をしてしまう→今何をやっているかわからない→学校に行きたくなくなる→英語圏にいるにも関わらず日本人の友人と遊び日本語でネットして過ごす→「これなら日本にいてもできた…」という負のスパイラルにはまってしまった話も聞きます。

語学留学の下地作りをしよう!

それを回避できるように、また留学の効果を上げるために、日本でできることは日本でやっておくに越したことはありません。例えば、日本語で英語の文法を理解しておくこと、知っている単語を増やすことなどです。また、簡単な会話ができるようになれば、コミュニケーションの問題が減ります。(自習方法は次回以降に詳しく書いていこうと思います!)

留学などで外国に住み始めた時のショックは誰でも多かれ少なかれ必ずあると思います。その中には、「言葉がわからないショック」と「文化の違いによるショック」と、おおまかに二つに分けられそうです。後者は避けられませんが、前者は日本で英語の下地作りをすることで備えることができ、後者のショックを和らげることにもつながると感じます。

 「強い動機」はありますか?私の高校生時代の経験

私は「英語はほぼ独学」と先ほど書いたのですが、実は高校生の時に3年間、米軍基地の中のハウスで英語を習っていました。要するに日本に住みながら、週2回夜にホームステイをする感じでした。英語力に関しては、一緒に習っていたもう1人の友人がある程度話せたので任せっきりにしてしまったのと、会話の勉強の仕方がわからなかったことで、あまり効果はなかったと言わざるを得ません。

しかし、小さい頃から米軍基地の近くに住んでいた私にとって、あのフェンスの向こうに日本語の通じない世界があり、そこでは野球のナイターを見たりファストフードに行って巨大なコーラを飲んだり、きれいな大きい家でクッキーのアイシングをしたり、というアメリカのドラマのような夢のような光景が本当にあるのを高校生で知ったのは強烈な体験でした。恐らくこの時に「英語を習得しないと生活できない世界がある」と肌で知り、どうやったら英語が出来るようになるんだろうと考えて、長い期間の自習につながったのだと思います。そういった意味では、このように海外の情報が飛び交っている今の時代でも、若いうちに海外に出て海外旅行や留学に行き、文化や言葉の衝撃を受けることは、その後の自分の人生に大きなプラスの影響を与えると予想できます。

モチベーションから英語の時間が生まれる。動機がなければ作ろう!

 これは私の体験でしたが、英語自体は、学習方法に大きな間違いがなく長い時間をかければ、誰でもできるようになると思っています。 大変なのは、英語のために「膨大な量の時間を作る」ということで、そのためには「友達と遊ぶ」「スマホでSNSをする」などという楽しい時間を削らなくてはいけません。それを削るくらいの「強い動機」が既にあれば大丈夫だと思います。外国人が集まる場に参加したり、外国旅行することはとてもいいモチベーションになると思います。留学をすると、その場面が常に周りにあるというのは、英語を上達させる上での最大のメリットと言えるでしょう。

記事:クボタカズミ

2回目シリーズ 「英語は基本文法を完璧に。初級内容がパーフェクトなら、もう上級者!」はこちらでご覧いただけます。

クボタカズミプロフィール

2013年より海外在住。日本では、大学附属の外国語ラボラトリーで長年働いていました。現在は公用語が英語と日本語のIT企業に勤務中。小学生の息子と共にマルチカルチャーな環境を楽しんでいます。

「英語ひろば」寄稿:http://eigohiroba.jp/t/259

個人ブログ :Sài Gòn Life