アメリカ生活Q&A

アメリカに到着したらやること 駐在編

アメリカに到着したらまず何をやるか。今回はアメリカ駐在編。いろんな駐在員の方をアメリカで現地サポートした経験をもとに優先順位度をつけてみました。皆さんの駐在生活がスムーズに進みますように!

会社からアメリカ赴任の辞令が出てから、単身赴任か、家族も帯同するのかなど、現在の日本の状況とアメリカ現地の情報を収集しながら方針を決めるだけでも大仕事です。渡米するという方針が決まり次第、準備を開始。日本国内でも引っ越しは大変なのに、日本とアメリカの国をまたいだ引越しはそれはそれは膨大な書類の量と、やってもやっても減らないやることリストに追われます。ビザの手配から始まり、日本の住居はどうするか、現在の日本の学校、アメリカの学校、市への手続きなど、渡米までばたばたとした日々が続きます。やっとの思いで渡米した後も、今度はアメリカの生活を整えるために日々いろんなところへ手続きに行くことになります。アメリカについたら手続きはすべて英語!日本のように予定した通りに事が進まないことも多く、書類が足りずまた出直しということもしょっちゅうです。

事前に必要書類をきっちり準備していきましょう!

1. I-94 (滞在許可書)をプリントアウトする。

従来は紙ベースで、パスポートにホッチキスで止められていた滞在許可書であるI-94が、現在はオンラインで管理されています。入国したらまずこのI-94をプリントアウトし、パスポート及びビザと一緒に保管することをお勧めいたします。

I-94はこちらアメリカ国土安全保障のウエブサイトから取得することができます。

プリントアウトした際は、必ず、滞在が許可されている日付(Admit Until Date)をはじめすべての情報が正しく表示されているか確認する必要があります。これは、空港でイミグレーションを通った際に、イミグレーションのオフィサーが入力しており、びっくりしたことによく間違っていることがあります。間違いを見つけたら、どの空港から入国したかによって各管轄が異なっており、その管轄へ修正申告依頼をする必要があります。

各管轄の連絡先もアメリカ国土安全保障のウエブサイトに記載されています。

 

2. ソーシャルセキュリー番号を取りに行く

アメリカでは、どんな手続きをする際も必ず、ソーシャルセキュリティー番号を聞かれます。日本でいうマイナンバーのような役割をしており、毎年の確定申告の際に必ず必要となる番号ですが、アメリカでは身分証明書と同じくらい本人確認に重要なものです。手続きを終えてから郵送でソーシャルセキュリティーのカードが届くまでに2週間ほどかかりますので、到着したらすぐにソーシャルセキュリティーオフィスに行くことをお勧めします。2週間ほどかかりますので、到着したらすぐにソーシャルセキュリティーオフィスに行くことをお勧めします。

近くのソーシャルセキュリティーオフィスがどこにあるかは、ソーシャルセキュリティーのウエブサイトに職場のジップコード(郵便番号)を入力すれば検索することができます。

申込書のダウンロードもソーシャルセキュリティーのウエブサイトからすることができます。

持ち物は、身分証明書二つと、アメリカでのステータスを証明する必要があります。パスポート、ビザ、I-94(滞在許可書)、国際免許証を持っていくことをお勧めします。

ソーシャルセキュリティー申し込みの対象者は、労働ビザ保持者とその配偶者となり、子供は申請することができません。子供は別途、確定申告の際にITIN番号(Individual Taxpayer Identification Number)と呼ばれる番号を申請することになります。

申込書、必要書類をそろえたら、近くのソーシャルセキュリティーオフィスに行き、窓口に提出します。書類が受領されたら、ソーシャルセキュリティーカードが3日から2週間のうちに郵送で送られてきます。

届いたカードの番号は、個人情報として非常に重要な番号となります。番号は暗記し、カードは持ち歩かず家の安全な場所に保管するようにしましょう。

このソーシャルセキュリティーの番号は、銀行口座開設時や、電話などの光熱費申し込みなどの際に身分証明書の代わりに聞かれます。アメリカではこの番号で、本人のファイナンシャルな履歴が管理されていますので、必要のない場合にこの番号は提供してはいけません。よく詐欺のサイトでソーシャルセキュリティー番号を入れてくださいと出てきます。これを入れてしまうと、個人情報がすべて盗まれる可能性がありますので絶対にしないようにしてください。

3. アメリカの銀行口座の開設

アメリカ生活に欠かせないアメリカの銀行口座の開設。駐在員向けのサービスとして日本にいる間から非居住者としてアメリカの銀行口座を開設できるサービスもあります。渡米前からお金を入金しておける、到着後すぐに使用できる、日本語のサービスが受けられるなどの面を考えると、非居住者の口座は非常に便利です。

 

日本でアメリカの銀行口座開設が可能な銀行の例

三菱UFJ銀行 パシフィックリムカンパニーベネフィットプログラム

三井住友銀行 ダイレクトグローバルサービス

アメリカ現地で銀行口座を開設する場合は、パスポート、ビザ以外にも住所が確認できる書類(家に届いた郵送物などや光熱費の請求書など)と、パスポート以外にもう一つの身分証明書(国際免許証など)が必要となります。地域や州によってどの銀行がいいかというのは異なりますが、カリフォルニアでいうとATMや支店の多さからCHASE銀行が圧倒的に使いやすいです。

4.アメリカの運転免許取得

日本で国際免許証を取得し渡米される方がほとんどだと思いますが、国際免許証というのはビジターの方々が対象となっており、居住用のビザを取得してアメリカに住む場合は、各州のアメリカの運転免許証取得が必須となります。アメリカで運転をする場合は、各州によって胃異なりますが、カリフォルニア州の場合は10日以内に、遅い州でも30日以内に取得することが義務付けられています。

車や運転免許証にかかわる情報は、DMVと呼ばれるDepartment of Motor Vehiclesのページで入手することができます。各州それぞれウエブサイトを持っていますので、住む州によって検索してみてください。

カリフォルニア州のウエブサイトはこちら

 

まずDMVオフィスに行く前にオンラインで少し勉強してから行くことをお勧めします。カリフォルニアは日本語のハンドブックもあります。

 

ある程度、交通ルールの確認ができたら、申込書と身分証明書、現在の住所が確認できる書類を2通以上、申請費用(現金もしくはデビットカード。クレジットカードは使用できませんので注意してください。)を持って窓口に行き、筆記試験を受けます。

筆記試験に受かったら、いよいよ実技試験を受けるための予約をします。実技試験といっても日本のようにS字型や、車庫入れなどの難しい試験はありません。公道を走り、一般的な交通ルールを守って運転をすれば受かります。逆に言うと、簡単に受かる試験だけで免許が発行されるわけですから、公道にはたくさんの危険なドライバーがいることを認識しながら安全運転してください!

 

5.AR-11フォーム(移民局への住所変更)提出

 

アメリカでの住居が決まったら、移民局に住所変更届を行う必要があります。AR-11のフォームへは、こちらのウエブサイトからアクセスできます。

 

6.日本領事館へ在留届の提出

AR-11のフォームが、アメリカ移民局への住所登録であるのに対し、日本の領事館部屋、在留届を提出します。在留届を提出することにより、日本政府がどこに日本人がいるかを把握し、災害や緊急の際に日本の家族に連絡がいくようになっています。

 

在留届はオンラインで行うことができます。

 

以上、渡米1か月以内にいろいろ行うであろう手続きについてまとめてみました。移民法はすぐ改訂されたりしますし、銀行なども新しいサービスが開始されたりするかもしれませんが、アメリカ駐在の皆様の参考になれば幸いです。(この記事は、2019年11月現在の情報をもとに作成されています。)